パフォーミングアーツの記録映像上映会

ANTIQUvol3_logo

2024年8月30日(金)〜9月1日(日)

「ANTIQU」は、貴重なパフォーミングアーツ作品の記録映像を集めた上映会。
今回のテーマは「はなすからだ、うごく。ことば」。
時間と空間を超えた記録が新たな発見を作ります。
映像による感動の「再体験」をご堪能ください。

はなすからだ、うごく。ことば

舞台を観ていると、動きなのに、話しているように感じることがあります。
声を聴いていると、言葉なのに、踊っているように見えることがあります。
そんなダンスと演劇、2作品を連続上映します。
普段は離れている2作品が近づくことで、きっと新しい発見があるはずです。
横浜の小さなスタジオでの豊かな体験を、ぜひお楽しみください。

浅川奏瑛『帰り道をなくして、この足』

場面写真1 場面写真2 場面写真3 場面写真4
上演クレジット
振付 浅川奏瑛
出演 浅川奏瑛、伊藤奨、鈴木梨音
収録日 2022年12月11日
(ヨコハマダンスコレクション2022にて上演)
会場 横浜にぎわい座 のげシャーレ
主催 横浜赤レンガ倉庫1号館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]
記録映像クレジット
上演時間 46分
フォーマット UHD4K / 4.1ch / マスターデータ上映
監督 須藤崇規
撮影 須藤崇規、宮田真理子
編集 宮田真理子
引用符

閉塞的な時代に渦巻く
"得体の知れない絶望"の存在。
都市も人間も、不完全な部分を寄せ集めた怪物的な集合体だ。バランスを崩したらあっという間に壊れてしまうような継ぎ接ぎだらけの脆い塊を身につけて、明日の見えない道を彷徨っている。
満たされない心の空白を埋めるように、ただひたすらに。

絶たれた命に
或いはいま在る孤独に
私は傘をさす

浅川奏瑛 YouTubeより抜粋

引用符

ままごと『ツアー』

場面写真1 場面写真2 場面写真3 場面写真4
上演クレジット
作・演出 柴幸男(ままごと)
出演 大石将弘(ままごと|ナイロン100℃)、小山薫子、
端田新菜(ままごと|青年団)
収録日 2018年4月26日
会場 STスポット
主催 一般社団法人mamagoto
記録映像クレジット
上演時間 51分
フォーマット HD / 2ch / マスターデータ上映
監督・撮影・編集 須藤崇規
引用符

『これは旅、さよならを探す旅。』
女の息子は死んだ。眠る女。その横で眠る夫。その間で眠っていた女の息子。目を覚ました女はいつものように息子の顔を撫でる。息子の呼吸は止まっている。それは女の息子が5ヶ月生きた次の朝。女の息子は理由なく死んだ。
それから半年後。女は目を覚ます。外はまだ暗い。ベビーベッドやバウンサーはまだ部屋にある。女は身支度をはじめる。いつから決めていたのだろう。今かもしれない。女は衣服を整え、メモを残して家を出る。「ちょっと出かけてきます」────

ままごと『ツアー』公演フライヤーより抜粋

引用符

ディレクターメッセージ

ANTIQU vol.3 はダンスと演劇、黒と白、暗と陽、一見異質(なはず)に見える2作品を並べることとなりました。「隣り合う作品によって、体験の印象は変わるのか?」という問いがテーマです。変わるに違いないのですが、実際の上演ではコロコロと隣り合う作品を変えることはできないので試せません。でも映像ならできるよね!!ということで選んだ作品がそれぞれ50分前後の2作品。

浅川奏瑛『帰り道をなくして、この足』は「絶望」という徹底的に抽象度の高いものを徹底的に具体的な身体でやりきる強い意志を感じます。言い換えれば、ダンスでしか絶対にできないことをやることで、ダンスを越えようとしているように見えたのです。下見後、「これ撮るの?」というプレッシャー(そして喜び)で指がピリピリしていたことを覚えています。編集は宮田真理子さん。作品の意図(というか作家の気持ち?)をしっかり掴んだ編集を行なってもらいました。

ままごと『ツアー』は演劇のエッセンスがギュっと詰まった作品です。言葉も身体も、軽やかにいろんな手法を取り入れていく演出はまさに「ままごと」( Play)なのに、完成した作品はこんなにも本当の喜びと悲しみ溢れている。そして、観客が持ち帰るものはさらに本物の希望になる。STスポットという小さな劇場で、私一人で収録した作品です。

いろんな意味で対照的な2作品ですが、続けて鑑賞するときっと新たな発見がたくさんある、そんな組み合わせになっているかと思います。

さて、ANTIQU には「上映環境が作品鑑賞に与える影響」というメインテーマがあります。見るものは記録に過ぎないかもしれない、でもその体験はナマモノだし、環境に左右されるよね、ということです。今回の上映は、横浜は関内駅近くにまもなくオープンするSTUDIOマドノソトで行われます。そして、作品の選定には新しく企画制作スタッフが大きく関わってくれました。装い新たにお届けする ANTIQU はみなさんにとってどんな体験になるのか!? ぜひ横浜まで足をお運びいただければ幸いです。

タイムテーブル

8/30(金) - 18:00〜
8/31(土) 11:00〜 18:00〜
9/1 (日) 16:00〜 19:30〜

※ 開場は上映30分前
※ 上映時間は約110分(途中休憩あり)を予定しています

チケット

  • U25:1000円
  • ※要年齢確認証提示

  • 一般:2000円
  • (定員12名/全席自由席)

!チケット発売中!

アクセス

会場:STUDIOマドノソト

〒231-0032
横浜市中区不老町一丁目1番地1
不老町守谷ビル 8階A号室

JR根岸線 関内駅から徒歩3分
横浜市営地下鉄ブルーライン 関内駅から徒歩6分
みなとみらい線 日本大通り駅から徒歩11分

※ビル1階は「なか卯関内店」です。

上映会ディレクション:須藤崇規
制作:白鳥真生
主催:合同会社小声
協力:一般社団法人mamagoto、浅川奏瑛、ヨコハマダンスコレクション

お問合せ|info@kogoe.jp

※以下のフォームからもお問合せ可能です。
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